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IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

「仲間との社会科見学」西澤沙織さん

インタビュー第9弾はコアロジスティックス部、部長の西澤沙織さん

普段なかなか聞くことのできない活動の裏方の話を伺ってきました!


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- では、よろしくお願いします。最初に自己紹介からお願いします。
 よろしくお願いします。京都上賀茂クラブ4年の西澤沙織といいます。今、コアロジスティックス部の部長をしています。


- 早速ですが「コアロジスティックス部」ではどういうことをされているんですか?


 IVUSAのプロジェクト活動で必要な移動と食事と宿舎、衣食住と言われるものの管理や、調理担当やドライバー担当、装備担当の人たちを育成しています。どのプロジェクトごとに担当の配置を考えたり、研修とかもしていますね。


- そうなんですね…プロジェクト前は結構忙しくなりそうですね。そもそも調理をし始めた理由はなんだったんですか?
 始めてやったのは2年生のときの夏のプロジェクトでした。初調理で初統括だったので、なにも知らなかったんですよ。なんでやり始めたかっていうと動機は大したことないですけどね。それまではずっと広報をしていたんですが、別のことに挑戦したいなって思って。その時に裏方に興味を持ったのがきっかけですね。一人暮らし始めたばっかりだったから、料理することには全然抵抗はなかったし…まあ想像とは全然違ったんだけど(笑)。

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- コアロジの魅力ってなんですか?
表で頑張っている人を輝かせて、隊を円滑に回すためにロジはいるんだけど、最初はやりがいってなんだろうって思っていました。誰がこれを認めてくれるんだろうって。いつも調理をするときは、隊員の人や事務局の方に今までのプロジェクトで1番美味しかったよって言わせたいなって思っています。それを言われた時はすごい嬉しいし、ある時「普段少食なんだけど今回めっちゃ食べれるわ」って言ってもらえた時とかはおっしゃ!って感じでしたね。調理だけじゃなくって、ドライバーや装備とかも表には出ないから、何も知らない人にとっては車運転している人はなんなんだろう?って、作業行かずにご飯作ってるのはなんで?ってなる子もいると思うけど、君たちが現場で全力を発揮してもらうために、ロジはいるんだよっていうのがあるよね。もともとサポーターっていうか、あんまり自分が表に出て思いを伝えて引っ張っていくっていうよりは、その人たちの後ろで背中をちょいちょいって押していくほうが自分には向いているっていうのを初めてやったときに思った。だから、そこからロジばっかりになったね。


- わたし去年の夏にオオバナミズキンバイ除去活動(※1)に参加したんですが、そこで調理されていましたよね?600人分の調理ってどんな感じなんだろうって凄く気になったのでよく覚えています。
 もう、壮絶(笑)。切っても切っても終わらない大量の肉と野菜(笑)。玉ねぎを100個切ったりとか、肉も1キロのパックを切るんだけど、ぐるぐるまとめてザクザクって(笑)。いや、もう意味がわからなかったよ。

(※1)琵琶湖オオバナミズキンバイ除去活動2014。活動レポートはこちら。

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写真:オオバナ活動中の調理している様子


- 食材を運ぶのとかは大変じゃなかったですか?
 カレーとか、お茶漬けとか、鶏そぼろとか、どんぶり系が多かったんだけど、食材はハイエースに1回じゃ乗り切らなかったなあ。毎回買い出しに行くんだけど、それもかなりパンパン。結構大きな車なんだけどね。


- あと、調理チームは少人数でしたよね?
 10人ぐらい。10人で600人分作りました。今までは準備してても絶対寝れたんだけど、初めて調理でオールナイトしました。1日目がうまく行かなくて、2日目頑張ろうって思っていたら全然終わらなくて…ずっと朝までやっていました。申し訳ないけれど、みんなが活動を頑張っている間にちょっと休ませてもらったりしていました。私たちの現場は調理場なので。ホント、終わってから右手に力が入らなくて。切るだけじゃなくて重いものを持ったりしてたから、正直男子にやってほしかった(笑)。手伝いに来てくれた人たちから「ごちそうさま」って言ってくれた時とか、凄くやりがいを感じました。
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写真:オオバナ活動の調理中の沙織さん



- 沙織さん、熊野だったりとか西伊豆だったりとかカナダだったりいろんな活動に行かれていると思うんですけど、特に心に残っている活動とかありますか?

 熊野はすごい好きで個人的にも行っているんだけど、0から作ったカナダが一番心に残っているかな。(※3)今までのプロジェクトは、参考にするものがあった上で何が必要かっていうのを考えるスタンスだったから。海外プロジェクトはだいたい向こうで作っているものを食べるんだけど、カナダ隊は自分たちで現地でご飯を作りました。

(※3)カナダ海洋漂着瓦礫清掃活動~愛、つなぐプロジェクト~。活動レポートはこちら

- 機材とかはどうされたんですか?

 機材は借りました。でも、カナダはガスを屋内で使えないからIHで70人分作るっていう。IHが3口ぐらいしかないので、オーブンと電子レンジとIHをフルで使ってブレーカーあがるんじゃないかってヒヤヒヤしてました(笑)。お米が炊けないので、カレーもカレーうどんに変更したり、パンにしたり。



- 現地に行ってからその場に合わせて対応をしたという感じですね。本体の活動には参加されたんですか?

 それも参加しました。普段は調理していたら現場に行くことはないんだけど、人が少ないから現場に出ながら調理もするという感じでした。現場の活動は、海岸に届いた東日本大震災の漂着物の回収活動だったから足場悪いし、船に乗って島行くときは船酔いして、しばらく誰も動けなくなっちゃって。私たちが行った日は凄く天候が悪かったんだけど、次の日行ったグループは天気もよくてホエールウォッチングしたとか言ってました。


- そこでは現地の方との交流などされたんですか?

 そうだね。東日本大震災津波で流れ出た瓦礫を回収する活動だったから、3.11の日にカナダにいって、その3.11の日に現地の方を交えて追悼式典をさせていただきました。日本人以上に日本の事を考えてくれているカナダ人がいたりとか、その漂着物を回収してくれる人とか。単純に日本の事が好きだから来たよっていってくれる人とか。けっこういましたね。


- 写真で見たんですけど、円陣になって・・・

 そうそう、あれが追悼式典の日で、海岸でやりました。あれが太平洋の目の前で、ちょうど日本がその先にあるっていう。日本への追悼の意味を込めて花を流しました。あれも現地の人も一緒にやりました。

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- ちょっとIVUSAの話から外れまして、カナダにホームステイされていましたよね?
 めっちゃ知ってんな(笑)。3週間ちょっと学科の必修でしてました。外国語学部の国際関係学科っていうので、学科で絶対行きましょうっていうので単位がかかっているし行ってきました。


- その3週間で何をされるんですか?

 英語圏に絶対行きましょうっていうのがあって、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダから選ばないといけなくて。各国でテーマがあって、カナダのテーマがボランティアというか福祉系で。うちはIVUSAに入っていたから。オーストラリアがNGOの活動だったの。すごい迷って、その前アメリカに高校の時にいったことがあったから、南半球行ったことなかったから行こうかなって思ったけど、長野出身だから雪国でもいっか、と思ってカナダにしました。決め手はボランティアだったからかな。


-現地の方でボランティアをされたんですか?
 
 そうそう、ボランティアもしたし、お金がない恵まれない貧しい人に食事を提供している施設があって、完全に無料なんだけど、そこにご飯を作りに行ったりとか。現地の学生とも交流もできましたね。
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写真:ホストファミリーと沙織さん



― 高校生の頃から海外に興味があったんですか?

 高校生のときも普通の学科ではなく国際科にいて、高校2年生の時に2週間ちょっとアメリカに行ったなあ。


― では、ここの学部を目指して大学に入られたのですか?

 関西に来たのは、ただ単に東京に行きたくないっていう理由なんだけど、長野の人ってほとんど関東に行くんだけど国際科にいたっていうのも英語に興味があるからだし、国際学部とか外国語学部がある学校を受けてたな。


― 休日は何をされていますか?趣味はなんでしょうか。
 あのね…YouTubeで動画ばっかり見てる(笑)。あとは映画をみたり音楽を聴くのも好き。EXILE系が好きなんだよね。でも私今年入ってからドハマりしたから、遅いんだよね。あとはご飯作ったりしてるかな。得意料理は親子丼だね(笑)。家にある食材で何が出来るかなって考えるのが好き。休みの日は旅行に行きたいなあ。車で行ける範囲の。大した事してないなあ(笑)。


― では、最後にお決まりの質問を。あなたにとってIVUSAとは?
 よく代表がIVUSAのことを「小さい社会」って言ってるんだけど、就職活動していて本当にそうだなって感じました。仲間は暑苦しいし、自分も暑苦しい人間になったなあって思うし、毎日その人たちと社会見学している気分なのね。活動もそうだし、事務局の方たちと関わったりだとか、こういう風に取材を受けたりとかって普通の大学生では出来ないなって思います。災害現場に駆けつけたり、地域活性化で地方に行ったりって言う中で、明るい部分と暗い部分の両方が見れる時ってほとんどないから…小学校の時に行った工場見学とかって凄く綺麗な部分をガラス越しに見ているじゃない?そういう綺麗なものしか見れなかったけど、この暑苦しい仲間たちと色々な現場に行って色々な物を見て、そこで得たものに関して就職活動している今だから気がつけたかなあ。本当にIVUSA入って良かったなあって思う。今コアロジをやっていて裏方として段取りを学んで、社会に出てからも必要な力になるなって。社会問題に対して暑苦しい仲間と面白く関わっていけることが、心地いいなって思います。

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― なかなか裏方の話は聞けないので、貴重なお時間でした!本日は本当にありがとうございました。


インタビュアー、編集:杉山祐希(日本大学3年)
カメラ:川島宏美(日本大学3年)


〜編集後記〜
600人分のご飯を作る苦悩と努力は計り知れません。0から1を創り出す経験をした上で、挑戦することが楽しいと話して下さった沙織さんの笑顔はとても素敵でした。