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IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

【緊急特集】関東・東北豪雨災害救援活動

◎平成27年9月関東・東北豪雨

連日ニュースなどで取り上げられている通り、台風18号の影響で関東北部から東北地方にかけて記録的大雨となり、鬼怒川の氾濫による災害が発生しました。 決壊した川からの濁流によって多くの家屋が流されたり浸水の被害を受け、現在も避難生活を余儀なくする方々が大勢いらっしゃる状況です。

 

◎IVUSAの動き

 IVUSAでは、

災害が起きてすぐにまず被害状況や会員やその家族の安否を確認します。その後、すぐに派遣にできるように体制を整えます。会員に動員の促しやバス・車両の手配、宿泊場所の確保、活動現場で必要な道具や器具の準備などを進めます。食事等も含め、基本的には自己完結型の活動をモットーとして行っています。
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写真:災害派遣のために準備する様子

◎現地での活動

 平成27年9月関東・東北豪雨災害救援1次隊として、茨城県常総市水海道地区にて9月14日から述べ5日間に渡り作業しました。(17日は大雨のため派遣は中止し、現地に滞在したメンバーでのみ活動しました)IVUSAは期間中、地域一帯での活動をボランティアセンターから任されており、主に被災された住宅や商店等の復旧作業と、被災された方への炊き出しの提供を行いました。現地でボランティアの力を必要としていらっしゃる方のニーズ調査も平行しつつ、それぞれのグループに分かれて作業を行いました。
 
 床上浸水の被害にあったお宅では、仕事の関係でなかなか復旧作業が進まなかった住民の方のニーズに応えるべく大きな家財の運び出しを行い、近所の方々と共にごみ収集車へのごみの詰め込み作業を行いました。学生からは「ごみの分別は、住んでいる方の思い出の物を捨てることになるのでとてもいたたまれない気持ちでいっぱい」という声も。
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 別の現場では、冷蔵庫の中に水が入ってしまい中の物がすべて駄目になってしまったお宅でその中の物の処分作業を行いました。他にも網戸を外して洗浄する作業と、床下に石灰を撒く作業を手分けして行いました。住民の方からは「ここまでやってくれるとは思わなかった」というお言葉を頂くこともでき、その言葉は学生にとって大きな力となります。
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 市民広場で行われたIVUSAによる炊き出しは、学生による買い出しや調理で運営されています。メニューはお茶漬けや豚汁、中華丼なども振る舞うことができました。
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 他にも様々な現場で頂いた現地の方々のニーズを学生の力を最大限に発揮し、延べ5日間で438人の隊員と66件のニーズを完遂することができました。
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◎隊長の国士舘大学4年、齋藤俊生さんに話を伺ってきました

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ー 災害救援、お疲れさまでした。まず現地に入った時、被害の状況をみて何を思いましたか?

 まず広範囲に被害をうけているなって感じました。道路の脇には家財がびっしり出てて、それをトラックで運べない状況だったのです。トラック自体が3時間渋滞ってかんじで。道自体がパンクしているし信号もついてないし電気も通ってないし、ある程度被害はひどいだろうなって予想していたけど、思っていたよりひどかったです。あと、被災者の方達は疲れているなーって感じました。数日時間がたって、今まで普通に使えてたライフラインが使えないっていうことにものすごくストレスと違和感を感じて疲れ切っていたのかなって思いました。


ー 何を意識して活動に臨んでいましたか?

 基本の元気よくあいさつはしていました。さらにコミュニケーションをしっかりとるように心がけていました。隊員にもずっと「ただ運ぶだけではなく、運ぶ家財にも生活の思いなどが詰まっているからその家財のことも聞きながらしっかりコミュニケーションをとってください」っていうことを伝えていました。あと「頑張って下さい」ではなくて「一緒に頑張りましょう」って言い方をしていました。他人事だったら頑張って下さいって言うと思うんだけど、決して他人事ではありません。もし僕が災害で被害にあったら助けてほしいなって思うし、困っているひとがいたら助けたいって思う。だから「一緒に頑張りましょう」って言っていましたね。
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写真:活動の終わりに隊員の前に話す俊生さん

ー 昨日、東京に戻ってきて感じたことはありますか?

 非日常だったなって思う。昨日東京に戻ってきて、これが普通の生活なんだって思った。でも、その非日常を過ごしている常総市の方々はどれだけ大変なのか…と心が締め付けられました。当たり前の生活を当たり前に過ごしている俺たちも防災というものに向き合わないといけないと思いました。


ー 10日に災害が起きて、14日には災害派遣に向かうことができましたよね。すごく動きが早いと思います。その早さの秘訣はあるんですか?

 もちろんみんなが寝る間も惜しむぐらい準備してくれたからというのもありますが、行きたい、というよりは行かなきゃ、という気持ちからだと思います。今回隊長を僕がやらせていただけたけど、僕じゃなくて他の人でも隊長ができたと思う。それぐらい全員が熱い想いを持っていた。全員が熱い想いをもっていれば、現地にもそれが届くと信じています。

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ー これからどうしていきたいですか?

 一人でも多くの方に足を運んでほしいですね。活動の最後にも隊員に話しましたが、まだまだここの方たちはここで暮らすけど、僕たちは帰らなければならない。現状をみた隊員たちには、もう1度現地に足を運んで欲しい。あと周りにどういう状況だったかを伝えてほしい。100人でできることと1000人でできることは違う。困っている方はたくさんいらっしゃるので1人でも多くの学生を現地に連れて行きたいですね。


ー IVUSA会員にメッセージをお願いします。

 今こそIVUSAのマンパワーを発揮する時だと思います。おそらく不安な人が多いと思うんです。でも、IVUSAは阪神淡路大震災とか東日本大震災などの災害派遣を経験しているからこそ、ノウハウとスキルはあります。ちょっと怖いなとか、行っても大丈夫かなとか、自分が役に立てるのかなとかもあると思うけど、仲間がいるので安心してください。一緒に頑張りましょう。

ー お忙しいところ、ありがとうございました。



現地にはまだまだニーズがあり、ボランティアの力を必要としています。作業の中でのコミュニケーションを通して生まれたつながりを大切に、今週末に行われる予定の2次隊でも私たちIVUSAは現地の復旧作業に全力で取り組んで参ります。


編集、インタビュー:川島宏美(日本大学3年)
山田充(日本大学2年)
インタビューカメラ:花澤達朗(神奈川大学4年)