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IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

「本気の私に会える場所」村井亜寿紗さん

インタビュー第36弾は、明日から始まる「京都府阿蘇海環境づくり活動」マネージャー村井亜寿紗さんです。活動に対する想いをうかがってきました!


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― よろしくお願いします。それでは自己紹介をお願いします。

 群馬高崎クラブ、群馬県立女子大学4年の村井亜寿紗です。


- 今日は主に村井さんがマネージャー(リーダー)を務めていらっしゃる、「京都府阿蘇海環境づくり活動」について伺います。まずは村井さんがIVUSAに入ったきっかけは何ですか?


 私がIVUSAに入ったのは2年生の秋でした。その当時は群馬にIVUSAのクラブが存在していなくて、バイト先の友達が高崎経済大学でIVUSAに入ってたんです。その友達に誘われて行ったIVUSAの説明会で興味を惹かれて入会しました。だから、すごくたまたま入れたの(笑)。





-すごい!ある意味奇跡の出会いだったんですね。今までどんな活動に参加されてきましたか?

 入会してすぐに新人研修を受けてから、当時ほぼ毎月開催されていた宮城県山元町の復興支援活動に参加しました。そのあとも山梨の雪害や、広島の豪雨災害の復旧支援活動、さらに去年の常総市での洪水災害の復旧支援活動にも行きましたよ。(※1)





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写真:昨年の関東・東北豪雨災害救援活動1次隊



-熱心に災害救援系の活動に参加されるのはなぜですか?

 災害現場のために少しでも力になりたいという気持ちがあるからですね。他にも理由があって、私の地元は昔から東海地震等の災害が来ると言われ続けている静岡県なんです。そんな地元で実際に災害が起きた時に、私は何もできない自分でいるのは嫌なの。だからIVUSAに所属している今、災害現場を経験することを通して、もし将来地元が危機に陥ったときに自分が地域のリーダーになって地元を守れるようにしたいから参加しています。



-災害救援活動は体力的にも辛いですか?

 やっぱりしんどいね。でも活動中は被災者のことを考えたらがんばれるかな。毎週末ある活動の間に家に帰り、学校に通い、学業をこなすときは、スタミナという部分で辛かったけどね。



―そういう意味でも、元気な若者が積極的に災害救援に関われればいいですよね。では次に京都府阿蘇海環境づくり活動について伺います。今回はIVUSAとして2回目の活動だそうですが、どんな活動をしますか?

 今年の活動は、4日間で牡蠣殻を100トン拾うことを目指しています。阿蘇海沿岸地域は、天橋立など観光業で成り立っているの。だけど、今の海岸は牡蠣殻が堆積していて、見た目も悪く悪臭もする。これらを除去するために重機を用いて作業がされればいいのだけれど、ここはいろいろな問題があって重機を使うのは難しい。だから人の手でひとつひとつ拾い、景観と環境を改善していくことを目標に活動していきます。そしてこの活動に現地の方々を巻き込み共に活動し、私たちが活動している姿を見せることで、学生・地域住民・行政などのそれぞれの立場でできることを考え、最終的に阿蘇海のために動ける地域づくりに貢献したいですね。





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写真:昨年の京都府阿蘇海環境づくり活動1次隊




―100トン・・・。大変な数ですね。

これが達成できれば周りからも注目され、これからの活動の広報にもなる数字なので注力したいと思っています。



―頑張ってください!そんな活動のマネージャーを務める村井さんですが、なぜマネージャーになろうと思ったのですか?

 前回の阿蘇海の活動に参加した際に、地域の方々がとても私たちに良くしてくださりました。そんな方々のために自分ができることは無いか考えたときに、今まで災害救援の活動などで培った自分の経験を活かして阿蘇海沿岸の地域の方々のために動けることは、現地のためになると思ったからです。そしてもう一つは自分のためになるけれど、学生生活最後の活動でこのIVUSAを使って何ができるかを考えたの。私はこれまでいつも集団の中で一番上に立つ人を支える存在でした。でもこれから社会に出て活躍する上で一番上の立つ人の気持ちが分かる支える人になりたいと思って。失敗が許される学生という立場での最後のチャンスを使って、「一番上=リーダー」というものを経験させてもらう。それを社会に出た時の糧にできたら良いと思ったからです。





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写真:昨年の京都府阿蘇海環境づくり活動1次隊




― 今回の隊のマネージャーとして、隊員の皆さんにはどんな意識をもって活動に参加して欲しいと思っていますか?

ひとつは誰に為に作業しているかを考えること。この活動も相手がいて行う活動だから、色んな人への気遣いや思いやりを忘れないでほしいです。その上で隊全体の目的・達成要件を意識して取り組んでほしい。目標を達成するには何をするべきか、自分でできることを考えてほしいです。例えば活動日に最高のパフォーマンスが出せるように、今から身体を鍛えるとか。



― 事前の勉強会ではみんなで走ったりもするそうですね(笑)。

 そう(笑)。で、もうひとつがこの活動を隊員一人ひとりの利益にしてほしい。経験ややりがいを得るという部分で自分のための活動としてこの活動を捉えてほしいです。これは人からもらうものではなく、自分から掴みに行くものだと思うから、ここも自分で考えて取り組んでほしいと思っています。





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― 現地のためにも自分自身のためにも、自分でしっかり考えて行動できれば良いですね。阿蘇海環境づくり活動の今後の展望はどんなものがありますか?

 高齢化により阿蘇海沿岸の環境を大きく動いて改善できる人が減少していることや、法律の問題等をひとつひとつ解決して、最終的には持続可能な環境づくりができればなと。阿蘇海の地域を作っていくのはそこに住まわれている現地の方々がリードし、学生の力が必要になった時に、要請があればいつでも行き続けられる関係が保てたらなと考えています。現地の方々が現地のために動く。そのきっかけに私たちがなって、地域づくりのバトンを現地の方々に繋げられたら嬉しいです。



― 今後が楽しみな活動ですね!では次に、村井さんは4年生でもう少しで卒業になりますが、IVUSAで活動してきて得たものはなんですか?

 大学生になってから熱くなることがあまりなかった私が、本気で物事に取り組んだり、自分に出来ないことが悔しいと思ったり、そういう若い心を取り戻したと思う。熱くなれる自分を取り戻した。良い先輩だな、良い同期だなって思える人に出会ったことが、私をそうさせたんだと思います。



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— 失敗も経て今の自分がいるんですね。今回の隊も頑張ってください!今回村井さんの所属されている群馬高崎クラブの方を初めて取材させていただくのですが、どんなクラブですか?

 まだできたばっかりのクラブです。だからこれからどんどん前に出て来る、一番楽しみなクラブです!高崎クラブっていいなと思った瞬間があってね。それは昨年、常総の災害救援活動と高崎経済大学の学園祭の日程が重なってしまった時の事。IVUSAは学園祭も何か月も前からクラブで準備していくじゃない?だからみんなとても迷った上でそれぞれが自分で災害救援に行くか、学園祭に参加するかを決めていったの。

当日、学園祭に参加していたメンバーが急きょ、学園祭の来場者に常総の方へ応援メッセージを集めて送る企画を始めたの。そのときうちのクラブ員はちゃんと繋がっていると感じました。自分たちで決めたからこそ、学園祭組は自分たちにも災害現場に対してできることを模索してこの企画が生まれた。その時高崎クラブは個人ももちろんですが、チームとして素敵だなと思いました。



― 互いを考えを認め合って、それを応援しあえるってとても素敵な集団だと思います。では最後の質問になります。あなたにとってIVUSAとはなんですか?

 私にとってIVUSAとは、本気のわたしに会えた場所です。時に熱くなれたり、時に辛かったり、この感情の起伏が「本当のわたし」なんだなって知ることができました。IVUSAが人や環境、全てと出会わせてくれたと思っているので、感謝しています。後輩たちには、今辛いことがあって、目先に辛いことしか映らないかもしれないけど、その先の成果の出る瞬間を想像して踏ん張ってほしいですね。それに、出来ないことは任されないし、他の人の力を借りてでも絶対出来ることだから、それを意識して乗り越えてほしいと思います。絶対自分のためになってるから。絶対!



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―自分が分からない自分が分かる場所がIVUSAなのかもしれませんね。私もあきらめずに色んな事にチャレンジしたいと思いました。今日はありがとうございました!








インタビュー:渡邊茉理神奈川大学2年)

編集・カメラ:山田充(日本大学2年)

〜編集後記〜

ふわっとした雰囲気ですが、亜寿紗さんのストイックなところや誰かを想う気持ちの強さに取材陣一同、鳥肌がたつほど感動しました。記事に載せきれませんでしたが、他にも紹介したいエピソードが沢山あります。私も相手の立場を常に考えられる人になりたいと思いました。阿蘇海の活動、応援しています!