読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第46回【日本海沿岸清掃活動対談】水野球子さん×澁谷拓也さん

第46回目の記事は、9月1日から行われる「第1次山形県日本海沿岸清掃活動」と9月7日から行われる「第1次青森県日本海沿岸清掃活動」のマネージャー対談です。
とても良い雰囲気での対談でした。是非最後まで読んでください!!


(※)IVUSAではリーダーのことをマネージャーと称します。


f:id:ivusatimes:20160829140246j:plain





― 今日はよろしくお願いします。最初に自己紹介からお願いします!

水野さん(以下、水野)  東京白山クラブ東洋大学3年の水野球子です。今年の夏の第1次青森県日本海沿岸清掃活動でマネージャーを務めます。
 
澁谷さん(以下、澁谷)  東京白山クラブ東洋大学3年の澁谷拓也です。今年の夏の第1次山形県日本海沿岸清掃活動マネージャーを務めます。



― ニックネームは?お互いなんて呼んでいるの?

水野 たまちゃんとかたまこって呼ばれてます。澁谷くんのことはしぶたくかな。

澁谷 しぶたくから澁谷に戻りました。でも俺しぶたくって呼ばれるのがあんまり好きじゃないんだ。キムタクが浮かぶじゃん、戦ってもないけど。澁谷って名字が好きだから、澁谷の方が好き。水野さんのことはたまちゃんって呼んでいます。


― なるほど。お二人がマネージャーを務める日本海沿岸清掃活動とはそもそもどんな活動ですか?

水野 日本海沿岸をゴミ拾いします!

澁谷 うん。日本海だけじゃなくて九十九里浜でも言われていることだけど、海洋ゴミっていう問題があるんだ。海流の流れとか風の流れで、日本のゴミが海外に流れていったり海外のゴミが日本に流れてきたり。その漂着したゴミたちを清掃します。


― そうなんだ。それぞれ青森と山形のどこに行くの?

水野 青森県の深浦町ってところ。深浦町は秋田県と青森県の県境にあるんだ。だからすごい秋田よりの青森!高齢化が進んでいて、小中学校は1個ずつあるけど高校は分校しかない場所です。今回はその分校の高校生たちと一緒に清掃活動をしたいと思っています。

f:id:ivusatimes:20160829143027j:plain
写真:深浦町の海岸


澁谷 山形は遊佐町と鶴岡市と飛島に行きます。山形の北の方。飛島は山形県唯一の島なんだよね。飛島の人口は、一時期は1000人を超していた時もあったんだけど、今は216人くらいで、高齢化も山形で一番進んでいる。面積はディズニーシーの半分くらい。すごく小さくて島自体が山みたいになっています。

f:id:ivusatimes:20160829143116j:plain
写真:飛島



― そうなんだ。活動は何日間なの?

水野澁谷 5泊6日!


― 5日間がっつり清掃活動?

水野 ううん、青森は清掃するのは全部合わせても2日間くらいかな。そのあとは拾ったゴミの処理をする。でも、拾ったゴミをただ処理するだけじゃなくて、その拾ったものをどう再利用するかを考えて、実際にリサイクルにつながるものっていうのを結構やってみようとするのが青森の活動では多いのかな。例えばシーグラス。ガラス瓶の破片とかが海に流されて研磨されて曇りガラスのようになった物で、それをフォトフレームとかにしてサイクルできるの。

澁谷 山形は、まず本土で清掃活動して、現地の大学生や先生方とワークショップをしたり、環境省の大気環境局水環境課海洋環境室の方が来てくださって海ゴミの話をしてもらいます。3日目から飛島に行って残り3日間も清掃をする。最終日にはフィールドワークって形で自由に行動してもらおうかなと考えています。でも、ただの清掃活動じゃない。

水野 そうなんだよね。青森は、漂着ごみの問題はもちろんだけど、一番求められていることが地域活性化的な面なのかなと思っています。実際去年行われた0次隊で行ってみてカウンターパートの方や地域の方と関わって、清掃活動よりも地域おこしの方が求められているんだなって感じた。だから山形は、清掃活動に従事する人たちとの関わりがあって大人数でゴミを拾おうていう意識だと思うんだ。でも青森の活動はきっかけにしか過ぎないなと思っていて、だから、いつか地域活性化の活動にしたいと考えています!


― 清掃活動だけじゃないね。

澁谷 飛島が本当にすごいんだよ。海岸にも山の中のジャングルみたいな道を通って行くし、海岸に出てからも奥の海岸まで行くのに膝のところまで水に浸かったりするんだ(笑)。すごく島を感じることができるよ。夜光虫とかも有名で、海に棒を入れて回すとめっちゃ光るの。それに星もすごく綺麗。本当に島自体に触れられることが魅力だと思う。

水野 夜光虫いいな。青森は白神山地の麓だから、白神山地の十二湖を周るのが最終日だよ。


― おぉ〜!どちらの活動も自然の魅力を感じることができるね。私、がっつり清掃活動だけだと思っていたから、プラスアルファな部分を知ることができてイメージが変わったなあ。

水野 清掃活動!ってひとつに言っていいものなのかなと時々思うよ(笑)。

澁谷 山形も現地の学生とやるんだけど、本気で人を集めているんだよね。結構集まってはいるんだけど、最初から最後までずっと一緒に行動して、泊まるのも一緒にって考えています。


― 活動のプラスになることはもちろん、IVUSA自体を知ってもらうってことにもなるよね。

澁谷 そうなんだよ。俺のイメージだけど、今までIVUSAの活動って高齢な方やその現地にずっと生活している人と交流する場面はあったけど、若い人やこれからの現地を作っていく人たちとの交流する場面ってなくて。もしかしたら今回の活動はそういうのを切り開けると思っているんだ。だから本気で若い人たちを呼びたくて頑張ってます。


f:id:ivusatimes:20160829140250j:plain


― 清掃だけじゃなくて狙いが沢山あるんだね。今回は1次隊だけど、これから先この活動にはどんな展望がある?

水野 青森は一次隊の目的を考える上で、5年後IVUSAが現地でどうしていたいかをまず考えたのね。まず1つは、IVUSAと深浦町が信頼関係を築いて、その証として商品を共同開発すること。もう1つが、青森の海岸に来ているゴミは中国とか韓国からの物もあるのね。だから世界の環境意識を変えるために、まず土台として日本国内にこの活動を認めてもらったり広めたりしたい。その証として環境省主催のグットライフアワードの受賞を目指しているんだ。そして、この私たちが行っている活動をメディアを通して発信する。これが目的。だから5年後の未来を見据えて今回の1次隊も頑張りたいな。


f:id:ivusatimes:20160829140258j:plain


― まだまだこれからな活動なんだね。山形は?

澁谷 言えるの待ってた。言いたくて言いたくて仕方なかったよ(笑)。

水野 こいこい!(笑)。

澁谷 山形は、現地の学生と一緒に活動するってことがすごく新しいことだし、大きなメリットだと思うんだ。その上でこの活動の目的っていうのが、現地の抱える問題を現地の若者が解決できる仕組みを作ること。山形って漂着ゴミ以外にも抱えている問題があるの。島自体、人口の減少が止まらないし、山形県全土で見ても、森林の減少だったり、農家の後継者がいないとか。俺たちIVUSAっていう社会問題を解決する団体がただゴミ拾いだけしに行くのってすごく勿体無いと思うんだよね。しかも山形県って東京から700キロもあるのね。車で行ったら7時間とかかかるし、歩いて行ったら5日間とか。

水野 歩いて(笑)。

澁谷 だからこそ、現地の人たちが自分たちの住んでいる地域の問題に対して動き出そうと思うのが1番良いことだと考えてて、俺はその仕組みを作りたい。だから今回IVUSAが行って、ボランティアってこんなに面白いし楽しいんだよっていうのをすごく見せつけてやりたいんだ。それだけじゃなくて、自分たちの地域にはこんなに課題があるんだって気づいて欲しいし、この活動自体がずっと続くよりも、この活動を現地の人たちだけで続けていけるようになれば良いなと思っている。そのために今頑張っているんだなって思うよ。ただIVUSAで継続的に関わっていく人も必要で、そのためにも隊の満足感と達成感は高いものにしたいと思っていて、満足感に関しては、これは役職にとらわれるのは嫌だなって思っている。みんなにゴミ拾いしながらできることをみんなに考えてもらっているし、一人一人がこの活動に関わっているという意識を作りたいと思っています。


f:id:ivusatimes:20160829140252j:plain


― すごいなあ。現地の方々が現地のために動くキッカケのバトンを繋げたらいいね。

水野 うん。そうだよね。

澁谷 だって歩いて5日もかかるんだよ?

水野 そこ?青森は車で10〜12時間だよ。


f:id:ivusatimes:20160829140256j:plain



― 日本海沿岸清掃活動、楽しそうだなあ。

水野 本当?まだまだ言い足りない!喋っていい?

澁谷 あはは(笑)!!行け〜。

水野 あのね、青森の活動って町から補助金もらってるの。すごくない?

澁谷 へ〜〜!

水野 でも清掃活動に対してだけの補助金じゃないんだ。山形も言ってたけど、ゴミの問題以外にも高齢化問題だったり沢山問題を抱えてるの。特に深浦町は伝統行事の後継者不足で、無形文化遺産に指定されているお祭りのうち2つをIVUSAが関わらせてもらってるのね。1つは春日祭で、もう1つは山かけっていうお祭りで。私たちが一緒に祭りを盛り上げて、この祭りに関わる人が増えたらいいなと思っていて。地域活性化も含めたすべての活動に対しての補助金だからと言ってもらったの。だから冬も何かやりたいなって思っているし。

澁谷 そうなんだ、すごいね。

水野 このことを言いたかった!


― すごいね、IVUSAだけの活動じゃないんだね。

澁谷 俺らも、現地の大学の先生が告知してくださったり、デザインを仕事にしている方も関わってくださり、その方のデザインされTシャツを活動のために作ります。

水野 え!すごいね。

澁谷 しかもこの活動のためだけにフェリーも出してくれる。

水野 青森もだよ!!

澁谷 ね。それだけのしてくれていることや期待に応えたいです。


― IVUSAが作ったキッカケ(活動)に現地の人が賛同してくれて協力してくれるのはすごく嬉しいことだよね。


水野 深浦町の活動に関わっている方々に、IVUSAの子はみんないい子だって言ってもらってるよ。

澁谷 ここで東北にもIVUSAがもっと広まればいいな。だからこそ頑張らなくちゃね。


f:id:ivusatimes:20160829140254j:plain


― じゃあ2人のことを聞いてもいい?同じクラブだけど仲はいいの?

水野 え、まあ(笑)

澁谷 ええ。


― しぶたくは東京白山クラブのクラブマネージャだよね。どう?しぶたくってみんなにどう見られているの?

澁谷 庶民的だよ!威圧感とかないよね?
  
水野 威圧感は無いね。顔の大きさぐらいだね。

澁谷 うん。絶対威圧感ない。だってクラブ員に埋もれてるもんクラブ会とかで。


f:id:ivusatimes:20160829143645j:plain
写真:東京白山クラブの様子


― 白山クラブ203人のことをそっと見守る感じが、いいね。

水野 それを目指してるんだよね?

澁谷 うん。選挙の時にも言ったけど、「一番先頭に立つクラマネじゃなくて、一番後ろに立つクラマネになりたい」って。


― しぶたくは、たまちゃんが自分のクラブ員だよね。こうやって青森のマネージャーとかしているのをどう思う?

澁谷 それが本当に嬉しくって仕方ないよ。役員として活躍している会員じゃなくてもこうしてプロジェクトのマネージャーになってくれるってことが。


― 役職に関係なく、みんながそれぞれ頑張っていて素敵だね。

澁谷 それが一番目指しているものかなって思うから、この調子でこれからも白山クラブの皆さんには頑張って欲しいです。まずクラブ会来ましょう(笑)。

水野 ごめんね(笑)。行きます。役員だとIVUSA全体に関わる業務があると思うけど、私は役員ではないから割と自分で選んでいけるところがあるかな。その選択は自分の力量に合わせてやるから。今は青森の活動のプロマネの仕事を頑張っているけど、そんなに苦しくないもの。


― 役員をやっていない会員だからこそ動ける幅が大きいこともあるよね。役員じゃないから…ってやってみたいことを制限してしまっている人には見て欲しいね。
 
水野 そうそう。

澁谷 ね。たまちゃんだけじゃなくって今回の夏プロのマネージャーをする人が白山クラブから4人もいて。しかもみんな役員ではないんだよね。


f:id:ivusatimes:20160829143841j:plain



― IVUSAには自分が頑張れる方法が沢山あるんだね。それじゃあ最後の質問に行こうかな。

水野 きたよ〜。

澁谷 これ難しいよね。


ー はい!2人にとってIVUSAとは?

澁谷 自分への挑戦。IVUSAには色んなことをやらせてもらえるチャンスがあると思う。だから俺はそのチャンスを絶対につかみたいと思うから、今回もプロジェクト4つ行くし、リーダーにもなった。色んなできることをやりきりたいんだよね。そして、社会課題の解決についても自分が頑張りたい試練の中でも、それを支えてくれる仲間や自分が成長できるチャンスが沢山あるっていうのがIVUSAだと思ってる。これに気づけてないのは本当にもったいないから、みんなに気付いてほしいし、色んなことやってほしいです。


f:id:ivusatimes:20160829140302j:plain


水野 自分で動かなければ変わらない場所!1年生の時にクラブ会も1回しか行ったことなくて、全然IVUSAのこと知らなかったのね。でも、そうやって関わらないままだったら何も変わらなくて、実際活動に行って色んな出会いがあって、その人との出会いから何か声かけてもらったりして、自分が変わっていったりする気がするのね。だけど、ただ参加してる人とかただ何も考えずにやってる人には巡ってこないことだと思うの。それはやっぱり自分で何か必死に頑張ってるところから繋がっていくもので。自分で動けば変わるし、自分で本当に何もしなければ無価値になる。1年生の夏ってきっと初めてのプロジェクト参加だよね。そこでどれだけ自分で考えて行動することがこの先に繋がるのかとか、自分のためにもなるし誰かのためにもなることを1年生には気付いてほしいです。頑張っているのをちゃんと見てくれてる人もいる温かい場所でもあるし、頑張った分だけ沢山のチャンスが回ってくるのがIVUSAだと思います!


f:id:ivusatimes:20160829140242j:plain



―活動頑張ってね!ありがとうございました。



インタビュー・編集:渡邊茉理(神奈川大学3年)
カメラ:長谷川千尋(日本大学2年)、清野姫史(神奈川大学2年)



〜編集後記〜
伝えたい内容が盛りだくさんで、いつもより長くなってしまいましたがお読みいただきありがとうございます。
この記事から日本海清掃活動について興味を持ってもらえたら嬉しいです!そして、IVUSAには自分が一生懸命になれる選択肢があることをこの対談から感じました。
成長できるキッカケがいっぱい近くにあることを意識して私もIVUSAで頑張りたいことを増やしてみようかなあと思いました。
(取材の後には、みんなで仲良く巣鴨にあるとても美味しい餃子屋さんでお昼ご飯を食べました。次の取材では近くにどんな美味しいお店があるか楽しみです( ^ ^ ))