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IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第47回私にとってIVUSAとは「道場」川島 涼さん

第47回目のIVUSATIMESは、本日から始まる「第12次中国緑化活動」のプロジェクトマネージャーを務める、日本大学4年の川島涼さんです。活動に対する想いを伺ってきました!


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―まずは自己紹介をお願いします。

東京砧クラブ日本大学4年の川島涼です。よろしくお願いします!




―早速ですが、IVUSAに入ったきっかけを教えてください。

 きっかけは、高校時代に読んだ沢木耕太郎さんの『深夜特急』という本にあります。主人公が日本を飛び出して世界を一人旅する話なんだけどね。その主人公に憧れて、私も大学生になったら、まだ知らない色んな所に行きたいと思ってたんだ。



―そうなんですね。

 うん。それで、大学に入学してまず旅行サークルの説明を聞きに行ったの。でも、ただ旅行して楽しんで終わりになってしまいそうな気がしてしまって。その横で勧誘をしていたIVUSAは、色んな場所にも行けるしボランティアも現地の方との交流もできて、魅力がいっぱいで、もうここしかないと思いすぐ入会しました。



―川島さんは入会して3年半以上経ちましたが、今まで行った活動で1番印象的な活動は何ですか?

 2年生の夏に行った、九十九里浜全域清掃大作戦(※1)という活動です。私自身が成長できた1つの大きなきっかけでもあるんだ。私は活動を支える裏方のロジスティックスの立場で、隊員300人の食事を調理して確保する調理PT(※2)として参加したのね。でも、九十九里の活動では調理PTという役職自体がその年からできたものだったんだ。だから、前例もないし過去の引継ぎ書もなくてノウハウも不足した中で、調理方法や段取りを一から全部決めたから、すごく大変でした。

(※1)九十九里浜全域清掃大作戦の活動レポートはこちら
(※2)IVUSAでは活動(プロジェクト)を中心になって作っていく学生をProject Team(略してPT)と称します。



―2年生でその大役・・・。プレッシャーもありましたよね?

 うん。ものすごく感じていました。だけど、それほどのことを任せてもらえることが嬉しくて、がっついて業務をこなしていました(笑)。活動の規模が本当に大きくて、準備期間はもう超辛くて。2年生の夏は毎日寝ても覚めてもずーっと九十九里のことばかり考えていた。ここから下品な話になっちゃうんだけど・・・。活動当日が近づいてきたあたりで、尿から赤いものが出てきて。最初は、活動直前で生理か〜、くらいに思ってたの。でも活動のあとで病院に行ったら、なんと血尿だったんだ(笑)。



―えええ!!

 えええ!だよね。ストレス性の血尿になっていました。だけど、当日も無事に終える事ができたし、そのくらい頑張ったからむしろ血尿のことは面白いと感じてる(笑)。もう自分の中では伝説です(笑)!



―大変でしたね。。ただ、それだけやりきったらやりがいも大きなものですね。

うん。九十九里浜全域清掃大作戦活動のような大人数の大規模な活動は、一人ひとりの力がしっかりしていないと回らないと思ったな。だからこそ活動の裏方で活躍する人をしっかり育成するべきだと感じました。私は、この活動ですごく苦労したけど、行って良かったなと思っています。


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―苦労した分、得られるものも多い経験になったんですね。4年生になった今年は、第12次中国緑化活動のマネージャーを務められるということですが、今回は全17本あるIVUSAの夏の活動の中でこの中国隊だけが国際協力分野の活動ですね。どんな活動なんですか?

この活動のタイトルは「緑化活動」なので、中国の環境問題である砂漠化が進んだ地域を植林して、環境破壊を止めようという意味合いもあります。だけど、最大の目的としては、日本と中国の国交を少しでも深めることなんです。



―なるほど。名前は「緑化活動」ですが、それだけじゃないんですね。

 そうなの。はっきりとしたニーズがあるわけではないこと、国同士の問題であることや、「交流を深める」という目に見えないものをゴールにする事がこの活動の難しいところなんだ。でも逆にそこが面白いところなのかもしれない。環境保護活動などを通して交流を深め、いかに自分たちが楽しませることができて、自分たち自身も楽しむことができるか。そこからお互いが「朋友」となって、今後の未来に向けてどういうアクションを起こせるのかを一人ひとりが真剣に考えることがこの活動に求められてる大切なことです。



―他の活動とは一味違うみたいですね。ところで「朋友」とはどういう意味ですか?

 朋友(ぽんよう)というのは中国語で「友達」という意味です。IVUSAの学生と現地の学生が喧々諤々と日中の未来について話し、寝食を共にし、杯を交わす。微力ながらも続けて行くことで「朋友」という関係性を築けて行けると信じています。



―なるほど。では、活動を通して伝えていきたいことはありますか?

私がどうして中国に興味を持ったのかというと、単に中国人と仲良くなりたいだけじゃないんだ。今後も日本は海外との交流が大切だと思っているし、私自身も少しでも海外と関わりたいと思ったからなの。IVUSAでは「共生社会の実現」がビジョンとして掲げられています。私もとても大切なことだと思っていて。突然だけど、私、戦争が超嫌いなの。


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いろんな正義があるけど、戦争って結果的に良いことは圧倒的に少ないと思います。一時的に経済は良くなったりしても、人はたくさん死ぬし、未来に傷跡をたくさん残していくじゃない?極端だけどじゃあ戦争が起こらないために微力ながらも私自身何が出来るんだろうって考えた時に、身近な話題として日中関係が目に入ってきたんだ。昔よりは関係性も良好化しているけど、まだまだ多くの問題も抱えている。その中でも私ができることとして、自分自身が現地に行って、民間レベルの学生と話をして、中国の人たちと交流を深めようと活動している日本の学生の姿を発信していきたい。それを大人や学生、子供たちが目にすることによって、「こういうこともやっている人っているんだ。」って知ってもらえて、興味を持ってもらえればいいなと思う。



―とても深いところにつながる話でしたね。お互いの事をよく知らないから、すれ違いが生まれてやがて争いになるわけですもんね。

 そうだね。この活動のマネージャーは、日本の学生の代表として現地の人や政府の人とも沢山話すことができるから、私はこの立場を使って色々なことにアプローチしていこうと思っています。


―マネージャーとして、今回の中国隊での活動をどのようなものにしたいですか?

 私がこの活動の隊員を集めるにあたって意識していたことがあります。それは、この活動の本質である「交流」と、その先の深い話に興味がある人をターゲットとすること。勢いで勧誘されたから行くだとか、植林活動が目当てでマンパワーを駆使してやりがいを求めている人を巻き込むのではなくてね。だから結果的に30人という少数になりました。けれども、大学で中国の勉強をしていたり、中国でやりたい事があるとか、しっかりとした自分の意思がある人が集まったなという印象です。だからこそ、一人ひとりが中国でやりたいことを後悔なくして、みんなで日本に帰って来られる活動にしたいです。



―いいですね。少数精鋭だからこそ、一人ひとりの思いを大切にできそうですね!ではそんな中国隊に向けた意気込みをお願いします。

 とりあえず、現地の方との交流会は一番目立とうとしています(笑)!!お酒は死なない程度に飲んで、楽しんでいきたいと思います。私お酒があまり得意ではないので・・・。その代りチャイナドレスで場を盛り上げたいと思います(笑)。



―お、チャイナドレス着るんですか、楽しみですね!


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―次に4年生ということで就職活動があったと思いますが、就活は終わりましたか?

 はい!就活は終わりました!面接では4歳から習っていた空手とIVUSAについて話すことが多かったけど、後者に関してはただボランティアをしていますって言うと、割とありふれた大学生になってしまうのね。だから一番大事にしていたのは、他の人たちと差をつける事。いかに自分のしてきたことをアピールしていくかを考えていました。私は、IVUSAの学生役員として自分の下につくクラブ員150人に、どんな風にIVUSAに関わって欲しいかを考える事を通して経験した、組織をマネジメントすること。それからIVUSA本部の総合企画室の室員としてIVUSA全体、3000人の方向性を決めていく重要な会議の会議体を作る上で、目的やそれを効率よく達成するための手段が何かを見極める経験をすること。今言った2つの事ってそう簡単には経験できないよね?


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写真:幼い頃から空手を習っていた川島さん。


―IVUSAのような大きな規模の組織をマネジメントしてきた学生は少ないですよね。

 そう。IVUSAは内閣総理大臣賞等も頂いている団体でもあるし、そんな規模感の中で自分は何をして何を得られたかをしっかり話せたら、就職活動で自信を持って話せるような内容になると思います。それに加えて私は役員という立場上、人の前で話すことが多かったから、コミュニケーション能力や人前で話す力が知らないうちについていました。そのおかげで面接では緊張せず話すことができて、やり取りもスムーズで。自慢になるけど、面接は1回も落ちなかった(笑)。



―すごい・・・(笑)。就活に向けて具体的にどんな準備をしてきましたか?

SPIの勉強とか、あと大事なのは自己分析!自分を振り返って、自分がどんな人間か知るために分析するの。自分はどういう生い立ちで、どんなことをしてきて、どんなものを得て、今どんなことができるのか・・・。それを就活の面接のときに訊かれる質問や、自己アピールの時にうまく活用できたら強いかな。



―自己分析はIVUSAの研修にもよく登場しますよね!

そうそう、自己分析は本当にHRT(※3)でやるコンテンツを丸ごとやらされるイメージ。だからIVUSAの研修でやったことあるおかげで自己分析に抵抗はなかったの。そういう意味でもIVUSAに入っている人たちはすごく得だと思うよ。あとは、空手っていう個人プレーをやってきた私にも協調性が出てきました。まだまだ未熟な所もあるけれど、IVUSAで自分から率先して動いて頑張ってきたからこそ、成長できたことや得られたものは就活にも役に立ったし、これからの自分の強みにもなっていくと思う。

(※3)IVUSAで実施している研修のひとつ。HRT(Human Relation Training)では、コミュニケーションや自己理解、他者理解について学びます。


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写真:役員選挙のときの川島さんと、東京砧クラブのみなさん。


―自分が頑張れるキッカケをしっかり掴んで一生懸命になることが大切だと感じました。では最後の質問になります!川島さんにとってIVUSAとはなんですか?

 私にとってIVUSAとは道場です。4歳のころからずっとやっていた私の原点である空手もIVUSAも、私自身を成長させてくれた「道場」って言うフィールドだと思ってます。正直IVUSAやってなかったら今のところに就職できてなかっただろうな。それくらいIVUSAで本当に沢山のことを得ました。IVUSAに入って頑張ってきてよかったと思っています。中国での活動も頑張ってきます!

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―中国隊頑張ってきてください。今日はありがとうございました!




インタビュー:長谷川千尋(日本大学2年)
カメラ:山田 充(日本大学3年)
編集:渡邊 茉理(神奈川大学3年)
   長谷川千尋(日本大学2年)

〜編集後記〜
涼さんの話がとてもおもしろくて、取材の時間があっという間に過ぎて行きました。たしかにivusaは成長できる場だと思います。きっと涼さんはその時その時で自分でチャンスを掴んで、やることをやってきたからこそ得れるものがあったのであり、ただ所属するだけでは何も得れないのだと感じました。
今回内容も濃く、魅力たっぷりな涼さんらしい記事にするのは本当に難しかったです。少しでも読む方々に『川島涼』という人が伝わることを願います。