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IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第51回「元気と笑顔を一緒に作って分かち合う場所」松村知明さん

51回目の今回は、今週末に行われる「栃尾ふるさとづくり活動6次隊」のプロジェクトマネージャーを務める、法政大学3年の松村知明さんです。「子ども隊」と言われる活動に対する、熱い想いを伺ってきました!

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- 始めましょうか。最初に自己紹介からお願いします。

 えっと…法政大学3年東京多摩クラブの松村知明と申します!みんなにはマッキーと呼ばれています。よろしくお願いします。





- お願いします(笑)。ではIVUSAに入ったきっかけを教えてください。

 中高6年間男子校だったから男女比が4対6の都内の大学を目指していたんですけど、見事に落ちちゃって。その時に自分を考え直したのと同時に、おばあちゃんが老人ホームに入ってたから介護に凄く興味を持ちました。色んな人を支えていきたいなって思って。あともう1つの理由としては、僕マイケルジャクソンを尊敬していて。



- 突然来たね(笑)。

 マイケルってチャリティで世界中を周って子どもたちを笑顔にしていて。だから僕も実際に子どもたちに会って、笑顔を作っていけたらなと思ったんです。その時期にIVUSAの新歓が偶然あって、学部の友だちと一緒に行ったのがきっかけでした。



- IVUSAの国際協力の要素にも興味があって入ったんだね。取材する前にfacebook見たら海外プロジェクトの写真が載ってたから、よく行ってるのかなって思ったんだ。

 そうですね。2年生からカンボジアとフィリピンと中国での活動に参加しています。2年生の夏に初めてカンボジア行きました。子どもたちのために学校を作るっていう目的に惹かれたし、その時のリーダーがすごく親身になって僕の話を聞いてくれて、この人の元だったら絶対子どもたちを笑顔にできるなと思って参加しました。


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写真:国際協力の活動での松村くん。

※カンボジアでの活動の活動レポートはこちら



- 国内外の活動を通して子どもたちと深く関わる経験があったからこそ、今回の活動のリーダーがあるのかな?

 はい。子どもたちと関われるボランティアに出来る限り参加して、笑顔にしたいって思います。僕はIVUSA以外にも学習支援のボランティアをしているんですけど、そこで子どもと触れ合ったり経験の積み重ねがあって、今以上に子どもたちを笑顔にしたいなって毎回思いますね。



- 栃尾子ども隊の活動に行くのは今回が6回目なんだよね?それはもともと子どもが好きで栃尾に行ったのか、それとも栃尾に行って子どもが好きになったの?

 子どもが好きなのは前々からです。最初は先輩が誘ってくださって、その時に初めて栃尾での活動を知りました。参加したら本当に楽しくて、今後もこの子たちと一緒にいたいなって思いましたね。児童擁護施設は2つあるんですけど、今回ご協力いただく施設の子どもたち全員の名前と顔とキャラクターはしっかり覚えています。



- おおぉ〜!今回は10月14日から16日にかけて子ども隊が始まるよね。HPを見れば活動背景や活動内容はすぐわかるけど、是非リーダーの言葉で聞きたいです(笑)。

 ふふふ(笑)。




- どうしてこの活動があるのかを教えてください。

 そもそも児童養護施設に入る理由ってたくさんあるんですよ。虐待、育児放棄、経済的理由で起こるトラブルなどで、子どもたちが深い傷を負っていて。僕が以前活動に行った時も、ふとした瞬間に自分自身を責めてしまう子どもがいて。「自己肯定感」っていうんですけど、自分は大切な存在なんだっていう感覚が児童養護施設の子どもたちは低い傾向があるみたいなんです。

 あと、児童養護施設は平均的に子ども5.5人に対して職員さんが1人付くんです。つまり、1人の職員さんの愛情を6人で奪い合うみたいな…ちょっと言い方悪いですけど。でも今回の子ども隊って6人班に子ども2人なんですよ。だから3人からの愛情を受けられると。子ども隊の理念的にも、愛情の溢れた環境を彼らに提供するってあって、深い愛情を惜しみなく注ぐことができる点で、児童養護施設のカバーをすることがあって。子ども隊って、ひたすら子どもたちのことを考えて考えて考え抜く活動だと思います。



- その3日間で具体的にどんなことをするの?

 子どもたちは土曜日から参加してくれるんですけど、昼間は広場や体育館を使ってとにかくひたすら遊びます(笑)。



- 子どもとの距離って縮まる?

 縮まるんですよ。今でも忘れられない経験があるんですけど、初めて活動に参加した時はどうしても子どもと打ち解けることができなくて…。僕なりにも緊張しながら頑張ってたんですけど、思うようにいかなくて。その夜に先輩に相談した時に「馬鹿になれ!殻を破れ!」って言われて。それがすごい心に響いて、次の日全力でふざけたんですよ。そしたら子どもたちがお別れ会の時に…。今持ってきますね!

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- なにそれ〜!

 キャンドルライトです。企画で学生も子どもたちも全員分作ったんですけど。同じ班の子どもがパッと出してくれて、「これあげるから、絶対また来て僕に見せてね!」って。本当に涙止まらなくて。その時みんな感動と涙で溢れて。どうしてもボランティアでありがちなのが「俺らが助けてる」っていう考え方なんですけど、子ども隊は全く違うと思っています。確かに笑顔は届けに行くけど、逆に子どもたちがたくさんの笑顔をくれるんです。子どもたちには本当に感謝しています。



- 活動を通して子どもたちから学ぶことがたくさんありそうだね。

 僕の隊は笑顔を一緒につくるんです。職員の皆さんもそうだし、活動先のカウンターパートの方だったり、あと学生たちみんなで笑顔を作っていきたいなって。



- それが、今回の隊のコンセプトなのかな?

 コンセプトは「子どもたちにとって居場所となり、共に笑顔溢れる想い出を残す」ですね。やっぱり一緒に想い出を残したいなって。想いも、普通の「思い」じゃなくて「想い」なんです。暖かくて明るい想い出を子どもたちに送りたいなと。



- さっきも話の中に少し出てきたけど、この活動ならではの難しい面ってあるかな?

 児童養護施設ってどうしてもマイナスイメージに捉われがちなんですよ。心に傷があったり、あんまり人とコミュニケーションとれていないのかなって思いがちなんですけど、実際は僕らが子供たちに会ったらブワア〜〜って元気いっぱい駆けつけてくれるんです。そういう事前のギャップが生まれてしまうことですね。



- 子どもたちはすごく歓迎してくれてるけど、学生たちがその状況に戸惑って立ち尽くすって感じなのね。

 僕も最初は子どもたちの前に立つのでさえ、緊張で動けなくなっちゃって。でもそれが凄く悔しくて。勝手な偏見とイメージで子どもたちを見ていたことに気がついたんです。この子たちはこんなに明るくて元気なのに、ただ自分のイメージが先行してたなって。それからは知識をつけて子どもへの理解を深めたり、偏見を無くそうと色んなことに取り組んでました。

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写真:子ども隊の活動の様子。



- 抱える問題はあっても、自分たちで少しづつ解決しようする姿勢が素敵だね。ちょっと難しい質問になるんだけど、最終的にどんな風になったらいいと思う?

 実績よりも、やっぱり子どもとの愛情を育ませることができるこの活動をずっと続けていきたいなと思います。あと児童養護施設のことだけではなく、子どもの貧困問題とか肥満問題とか待機児童問題などもあるから、他の子どもの問題に対して多くの大学生に関心をもってもらいたいです。参加してもらってより多くの子どもたちを支えていきたいし、笑顔を作っていきたいですね。子どもってやっぱり常に笑顔でいてほしいですし。心の傷は1回の活動じゃ直せないかもしれないけど、継続的に行くことによってどんどん小さくすることはできると思うので諦めたくないですね。IVUSA卒業してもそういう支援はしていきたいなって思います。




― なるほど。活動に向けて意識してることはある?

 僕個人としては挨拶とか一つひとつの小さな感謝を「忘れないでいる」のではなくて、「忘れ続けないでいる」ことを意識しています。僕ら学生だけが子どもたちに対して笑顔を届けるのではなくて、職員さんとかOBOGの方とか事務局の方とか色んな方がいてこの子ども隊があると思うんです。忘れないでいるっていうのは誰でも言えるんですけど、忘れ続けないようにしていくっていうのは、うまく言えない…(笑)。「小さな感謝を忘れ続けないでいる!」僕の格言なんですけど、これをもって臨みます。

 隊全体としては、子ども隊は楽しいだけの活動だけじゃないです。子どもの命を預かっているという責任感をもち、僕らの言動一つひとつが彼らの将来を担っていることを意識させてます。古民家のまわりには溝や道路があります。もし僕らが目を離したら子どもたちは骨折したり死んでしまうかもしれない。だからしっかり見ないといけない。そして僕らが褒めたり子どもたちの挑戦を応援すれば、自信がつくと思います。逆に汚い言葉、そして挑戦を阻めば彼らは傷つき自信を失うかもしれない。その意識を持って活動に参加します。

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― 今まで取材をしていて思ったけど、子ども達と向き合うために「距離を縮めたい」「一人ひとりと関係を作りたい」っていう姿勢が松村くんらしいなと。


 みんなが頑張ってくれているから僕も今リーダーを頑張れていて、それで隊が成り立ってるんです。だからみんなが参加してくれたの本当に感謝しているし、こういう仲間がたくさんいて幸せです。彼女いなくても幸せです(笑)。




― それはどうかな(笑)。将来について、なにか考えてる?

 夢はあるんですよね。日本のみならず本当に困っている子どもって世界にはたくさんいるので、マイケルの意思を継ぐと言ったら大袈裟ですけど、一人ひとりを笑顔にできるような職につけたらなと思っています。



― 夢が大きいね!
 
 莫大すぎますね(笑)。



― ううん、素敵なことだと思うよ。では、最後の質問していいかな?あなたにとってIVUSAとは何でしょう。

 僕にとってIVUSAは、元気と笑顔を一緒に作って分かち合う場所かな。やっぱり笑顔や幸せの連鎖がその地をより良くしていくし、僕らの成長にも繋がる。ボランティアで忘れちゃいけないのは、僕ら支援側、受ける側とかではなくて、一緒に活性化して笑顔と元気を作っているわけだから、分かち合う場所だなと思っています。


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― 今日はありがとうございました。



インタビュー・編集:杉山佑希(日本大学4年)
カメラ:渡邊茉理(神奈川大学3年)


~編集後記~
 最初は元気と笑顔溢れる小学生みたいな男の子だなぁと思っていたのですが(笑)、取材を進めていくにあたって心から子どもたちや仲間を想う気持ちが垣間見えて本当に感動しました。マイケルの意思を継ぐ!?松村くんの将来が楽しみです(笑)。


※直近の「子ども隊」の活動レポートはこちらです。ぜひご覧ください。