IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第97回「人と向き合える場所」高橋龍介さん

第97回IVUSATIMESは、27期幹部役員と、この夏行われる西伊豆町活性化活動の*1プロジェクトマネージャーも務める、市ヶ谷クラブ4年の高橋龍介さんです。

今回自らTIMESへ取材依頼をしてくださった高橋さん。そんな高橋さんのIVUSAヒストリーの起承転結にタイムスリップしてみました。どうぞご覧ください。

 

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起:福岡から山形へ

 

―自己紹介お願いします。

東京市ヶ谷クラブ法政大学4年高橋龍介と申します。

 

―最初の質問ですが、IVUSAに入ったのはいつ頃なの?

えっとね、1年生の4月に初めてIVUSAを知った感じ。だけど、そこでボランティアをする意義とか目的も理解できなくて夏プロの前まで何もやる気になれずにいて。それまでは自転車で横浜から福岡まで行ったりしていた(笑)。

 

―福岡まで(笑)。結構アクティブだねぇ。

そこからプロジェクトに行くきっかけになったのは、クラブ会で当時の山形県日本海海岸清掃活動のリーダーだった澁谷拓也さんが告知に来ていて。そこで話を聞いてみると、「山形面白そうかも!」って思って一応エントリーしたのね。それで試しに行ってみたら、めちゃめちゃ面白くて。何が面白かったかって話す(笑)?

 

―とりあえず!

一番IVUSAってすごいなって思ったのは、プロジェクト初参加の自分たちをまとめて、ひとつの目的や方向に向かって舵取りをしているところなんだよね。それが衝撃的だった。それまで大学生ってチャラチャラしているイメージがあったから、そういう姿はすごいなって思ったし、それを見て「自分たちも頑張らなきゃ」って影響を受けていることにもすごいなって思って。それで現在に至るという。

 

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―山形で何かを掴んだ感じだね。それがIVUSAで頑張ろうと思ったきっかけなんだね。

そう!そこで初めて行ってみなきゃ分かんないこともあるんだなって思ったし、「自分も何かしてみたい!」「リーダーになりたい!」と思って色々やってみようと思ったのがきっかけかな。

 

―龍介の印象からすると、みんなを客観的に調整して引っ張るイメージがあるのね。そういう「人の存在」はモチベーションになっているのかなと。

特定の誰ってわけじゃないけど、後輩とか同期が頑張っている姿を見ると、俺もみんなを楽しませて最終的にIVUSAにいて良かったって思えるように頑張ろうかなって思うなぁ。自分の可能性をどんどん広げていくために、ひとつのことに集中して頑張っていた時期もあったけど、この先に何があるか見えなくなって一度考え直して。何かの本で「人が本当に死ぬ時は誰かから忘れられたときだ」って書いてあって、誰かしら覚えてくれていたらまだ死なないから、いろんな人の手助けをして覚えてもらおうと(笑)。

 

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―不死身の存在になろうと(笑)。

誰かの心の中に「そういえば龍介って奴いたよね」みたいな(笑)。そうなったら良いし、目の前で頑張っている人の力になれたら良いなっていうのもあって。今はそういうモチベーションでやっているね。

 

承:180度逆のリーダー実践術

 

―個性的ですわ~(笑)。そういう「誰かのために頑張ること」がモチベーションになるまでに、具体的に今までどんな経緯があったの?

去年は*2アドミニストレーション・マネージャーっていう、クラブのデータ管理をする仕事をやっていたのね。あまり人と関わる仕事じゃないけど、データだけじゃ限界があるから色々話しかけるようにしていたね。そうやってクラブ員の新しい一面を再発見できて楽しかったし、IVUSAでやりたいこととか両立して頑張りたいことを引き出して、みんなの目標を達成できる支えになれたかなと。今思うと本当によく話していたかも。飲みに行ったりラーメン食べにいったりもしたね(笑)。

 

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―直接話せばすぐに仲良くなれるしね。そうなるとやっぱり後輩から相談されることも多かったんじゃないすか?

実際多いか少ないかは分からないけど、そういうことは色々あったかな。そもそも俺が市ヶ谷クラブに入りたての頃は周りに相談できる環境が少なくて。だから、その分まで誰かが相談できる存在になれれば良いよなって思っていて。

 

―後輩からしても単純に嬉しいよね。

頼られるのも嬉しいしね。

 

 

―いい意味で信頼関係が築けているというか、そういうのをプロジェクトに生かしていった経験はありますか?

例えば*3プロジェクト幹部をやる時に、最初に隊員の子からIVUSAに入った経緯とか将来のビジョンとかを聞いて、それにマッチした役割を一緒に探ていくようなことはよくしていたかな。

 

 

―いちから信頼関係を築くと。

そう!その方がお互いやりやすいじゃんか(笑)。結果として実感できないけど、それは意識していたかな。

 

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―結果というよりもプロセスを大事にしていきたいんだね。そうなると、なんでも楽しんでやるということも意識しているのかな?

なんでも楽しく。逆に辛くやることの意味がわからないし、せっかくなら楽しくやりたいよね。

 

―俺が龍介に初めて会った時に。何でも楽しんでやっている姿が印象的だったのね。自分には少し足りないところだなって思うし、何ならどうすれば楽しく過ごせるのかをちょっと教えてほしい(笑)。

最近自分もそれについて悩んでいて…。

 

―えぇ!?

というのも、周りの人が楽しいと自分も楽しいじゃん?でもさ、嫌なことがあるときは楽しくはいられないのね(笑)。

 

―そりゃそうだな(笑)。

だから嫌なことがあってもどうしたら楽しくできるんだろうって考えていて。自分なりの結論は「夢中になること」かなと。目の前にあることに素直に夢中になっているときが一番楽しい。もちろん常に考えながらだけどね。

 

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―めちゃ深い!!!これは本当に見習います(笑)。ポジティブな考え方が大事というか。

そう!この前「本当のポジティブな人の条件」を誰かに教わったんだけど、みんなが一番楽しんでいる時に逆のことを考えられる人のことらしいよ。楽しさって山の頂上まで登れば必ず下らなくちゃいけないし、大体そうなることが多いような気もするしね。例えば、プロジェクト終わりのレセプションが終わって、みんなが帰る時にどんよりした空気にならないように、自分がそこでもう一度盛り上がれば何とかなるんじゃないかとか、そういうのを最近考えるということなんだけど、これが結構難しい。

 

―はあー!面白いし深いねえ!そこまで考えている人っているんだなぁ。

ね!面白いよね。実践できていないけど考えようとはしているかな。時間の配分は苦手なほうじゃないけど、意識していなかったら全然できないし、一緒になって盛り上がることも大事だしね(笑)。

 

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転:高橋さんの論文テーマは?

 

―確かにね(笑)。話は変わるけど、今までのIVUSA生活を通して、「こんなこと大変だったな!」とか「これはめちゃくちゃ感動したわ!」っていう出来事はありますか?

大変だったことなんか無限にあるよ(笑)。全部話したら論文書ける(笑)。大変だったことの種類は2つあって、プロジェクトが近くなってやるべきことがいっぱいでてくることと、話し合いとか相談に上手く対応できなかったこと。俺は後者のほうが多いかな。

さっきの内容と繰り返しなんだけど、例えば「IVUSAを辞めたい」とかそういう話をされた時に、その前に相手の気持ちに気付けなかったことがいっぱいあって。その時は一番辛かったかな。相手のこういうところにもっと気づけてあげれば環境も変わったのかなっていう。聞き手としての後悔はすごくある。

 

―これは1番難しいなぁ。IVUSAというひとつの大きな環境を色々な側面から見ていくことでやりたいことにマッチすることだと思うんだけど、要するにそれは本人次第なのかなと。内心を完璧に知ることはできないからね。そう言うと冷めた男だなって思われちゃうかもしれないけど、自律・自主性も含めて社会人になる練習だと思っているからさ。

100人いたら100通りの環境を作らなきゃいけないということでしょ?でもさ、100人いて99人が満足だったら結構だいたい良いじゃん。仮に不満足な1人とすごく仲が良かったら、その子が「嫌です」って言っていたらどうしても気になっちゃうよな。じゃあ、どうすればその子が満足してくれて少しでも寄り添ってくれるようにできるんだろうとか。理想だから難しいけどね(笑)。

 

―その理想を追い求めていくことは大人だからこそ必要だよね(笑)。さて、2つめの問いである一番感動した出来事は何かあるかな?

あまり共感されないかもしれないけど、市ヶ谷クラブでクラブ合宿をやったことだね。プロジェクトの幹部みたいに大きなことではないんだけど、「クラブ自体でまとまって何かできた」ってことは今まで振り返って一番良かったなって思う。「市ヶ谷クラブここまで来たか」と。そこの時の感動は今までで一番大きいね。

 

―クラブの成長を目に見えて実感できたということかな

俺が入った当時は、「市ヶ谷クラブです」「え?どこですか?」みたいな感じ。1年のときはそうだった。そこからだんだんと、「あ、○○さんがいるところ?」みたいに外向けも変わりつつ、クラブ内も学年同士のつながりも強くなっていったかな。一番それが見えたのが合宿だったし、今まで全然来なかった人もみんな来て楽しそうに話していたし、良い居場所ができてきたんじゃないかな。もちろん、クラブはボランティア団体の支部の面はあるけれど、人とのつながりがある場に市ヶ谷クラブが変わっていることはめっちゃ良かったな。だから今もクラブは好きだし、あのときは本当に感無量だった!

 

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―今、この記事を読んでいる読者の中にも、これを機に仲間で合宿とか旅行してみようと思っている方もいるかもしれません。その際の何かポイントというものはありますか?

「自分のやりたいことや誰かのやりたいことを一緒にやること」かな。もちろんボランティアを通して見つけられるのもそうだけど、自分と同じように何かやりたいことに情熱を持っている人がいっぱいいるのは、IVUSAのすごく良いところなんじゃないかな。さっきの話だけど、夢中になったら楽しいじゃん。

 

―なるほど!夢中の存在か。

やりたいことやるときって時間も忘れて夢中になるじゃん。例えばゲームだったら寝る時間も忘れて没頭するとかさ。ゲームだったら一人だけど、IVUSAだったら何人ででもできるし、もちろんそこで辛いことやキツいこともあるけど、やりたいことができたときの感動は一生の思い出になるし、その後の人生の経験にも大きくつながると思うから!そういうときってワクワクするしね。

 

―今季からって人はぜひ!

ぜひぜひ!

 

―時期的にも8月に西伊豆が控えているということも、龍介自身もプロジェクトマネージャーっていう面もあるし、簡単にでいいから抱負を教えてほしいな。

せっかく西伊豆について名前を出してもらったから西伊豆についての抱負を(笑)。1年生の春からずっと行き続けて今回リーダーをさせてもらってワクワクしている気持ちはもちろんあるし、みんなで西伊豆の社会問題解決を目指すことはもちろんなんだけど、そのプロセスで得た経験を通して100人いたら100人がその後の人生に生かせられるような、4日間だけで終わらない活動を作りたいなって。そこはずっと思っているな。

 

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結:あなたにとってIVUSAとは

 

―では、最後の質問をします!あなたにとってIVUSAとは?

いやぁ、これ聞かれるのが夢だったんだよね(笑)。『人と向き合える場所』かな。その「人」っていうのは自分も含めてIVUSAに関わっているすべての人で、その人たちと普段向き合う機会ってあまりないし自分の本当の弱さや強みを発見できるというか。IVUSAって自分のことや相手のことを考える機会が多いし、そういうことを本気で考えられる場所だと思っていて。逆にそういう機会が普段ないのに就活でいきなり自己分析とかできるわけないじゃん。自分と向き合うことで自分がやりたいことを見つけられるし、人とそういうことを話すことで、「こいつと一緒に頑張ろう」みたいな元気も貰えるのもそうだし。そういうところが全部自分の言っていることとピタッと符合するというかね。

 

―いいと思いますよ!龍介らしさがでている。今日はありがとうございました!

いえいえ、こちらこそありがとうございました!

 

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編集・取材:髙橋諒(神奈川大学4年)

 

編集後記:髙橋諒

高橋龍介くんの「なんでも楽しく」の姿勢ってとってもステキなことだと思うんですよね。普段から楽しく過ごせば、楽しい人たちに囲まれてさらに楽しくなっていく。そんな環境をつくることこそ、大学時代で彼が1番力を入れて頑張って身につけたことなのかと思います。

*1:プロジェクトマネージャー:プロジェクトにおける最高意思決定者。

*2:アドミニストレーションマネージャー:クラブの運営に関わる情報やデータをもとにクラブの課題を洗い出し、改善やその提議を行う役職。

*3:プロジェクト幹部:プロジェクトにおける、プロジェクトマネージャー・ロジスティクスマネージャー・スタッフマネージャー・アドミニストレーションマネージャーの4つの役職の総称。