IVUSA TIMES

日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン

第107回「教育現場」小島萌美さん

第107回IVUSATIMESは、今期役員幹部としてマーケティング室長を務めておられる東京砧クラブ日本大学4年の小島萌美さんです。みなさんはマーケティング室をご存知でしょうか。普段直接の関わりが少ないが故の、「実はそんなんだ!」と驚く奥深い役割について旨味を凝縮しました!さらに4年間IVUSAで活躍し続けた小島さん流のIVUSA活用方法についても目が離せません!

今回のメニューは、
1.マーケティング×IVUSA
2.栃尾で学んだ、他人事にしないこと
3.「失敗」の必要性
4.IVUSAは教育現場

の4本です。お楽しみに!





1.マーケティング×IVUSA

ーまず自己紹介からお願いします!

東京砧クラブ4年の小島萌美です。よろしくお願いします!



―はじめは、今期の幹部役員、特に小島さんが務められているマーケティング室長のことについてお聞きしたいと思います。ざっくりとした質問ですが、一体どういう仕事をするんですか?

マーケティング室の仕事を簡潔に言うと、IVUSA会員が「IVUSAに入って良かった!」って思えるような施策を行っていくことです。全体を俯瞰的にみて、そこからアンケートとかを実施してデータを分析して提案したり、時期ごとにコンテンツを提供したりします!マーケティングといっても色んな種類があって、ちょっと専門的な言い方をすると「顧客関係管理*1」みたいなマーケティングの種類なんです。



―こきゃくかんけいかんり…?なかなか素人には難しいですが、何となくはイメージはできますね。そういうマーケティングの知識はどこで身につけるんですか?

私が大学で学んでいる専攻がマーケティングコースっていうのもあるかな。幹部としてマーケティング室を担当することに決まったのは、私が志願したわけじゃないんですけど、そもそもIVUSAを4年間続けている理由の1つに大学で学んだことを組織運営などで直接生かせるってところがすごい楽しいなって思っていて。





―大学で学んだことってひとつの教養になりがちですが、それを生かせる経験って意外と少ないですよね。具体的にどうやってIVUSAに生かしてきたんですか?

基本的にはプロジェクトが終わった後や年に一度の共通アンケートを実施してデータを分析するときに生かしていますね。それを行う前に、「今の会員ってこういう傾向があるのかな」って仮説を立てて、どういう項目や選択肢にすれば測れるかを決めていくの。例えば、「来期もIVUSAを続けるかどうか」が知りたいときは、それにどんな背景が関連しているのかなって考える。ざっくり考えれば、友達が得られたとかプロジェクトが面白かったから継続するとか、お金に余裕がないから継続しないとか、そうやって分析したりしているね。
それをもとにして、社会で起きている出来事にIVUSAがどう取り組んでいるのかを知れるようにとWEB版の「We do more*2」を作ったり、会員向けのLINE@で情報を発信したり、そういったコンテンツを提供している感じかな。どんな風にエンゲージメントを高めるとか、どういったコンテンツを提示すれば効果的かなのかを考える時にもマーケティングの知識を生かす機会がありましたね。



―え!LINE@もマーケティング室が行っているんだね!初めて知った!

そう!毎月25日定期配信のあれをやっています(笑)。




写真:LINE@はこんな感じになっています!



―そういうコンテンツにマーケティングが使われているって結構面白いね。そこの室長として半期務めてみて、やりがいがあった出来事とかはある?

やりがいというより難しかったところは相手に上手く刺さらなかったときかな。IVUSAは規模が大きいから、コンテンツのねらいに刺さらなかったら本当にスルーされちゃうというか。いかに多くの人の目をひきつけたり、見てもらえる、使ってもらえるような工夫をするのは面白いけどやっぱり難しい。
他には、アンケートを集計していくと、クラブごとの特色とか、今期の弱点とかが、素直に結果として出てくるところも面白いかな(笑)。曖昧な感覚じゃなくて根拠となる資料として出てくるからこそ、次にどうしていけばいいか考えやすいというか。だけど、幹部役員としてクラブに新しい施策を提案すると、当たり前なんだけど必ずしもマッチするとは限らなくて。それだけを鵜呑みにするんじゃなくて、その目的をしっかり理解してもらうのが大事だし、そこも難しかったなぁ。



―そうだよね。タイムズもそこは全く一緒。どれだけ多くの人に読んでくれるかを考える難しさは常に感じています。自信もって出した記事がヒットしないときは本当にツラいし申し訳ない。

直接の反応をもらうことは中々無いんだけど、上手くいったことが分かったら嬉しいよね。さっき言った記事とかも「この前読みましたよ」って言ってもらえたりすると、見てくれる段階まで進められたんだなって感じられる嬉しいというか。LINE@もそう。そこがやりがいになるかなって思います。



―そこは本当に共感できます。もっとマーケティングのスキルを学んでおくんだった(笑)。現在4年生ということは、ゼミの卒論もそれを応用したものだったりするんですか?

ゼミはマーケティングとは関係ないかな(笑)。ゼミで学んでるのが少子高齢化で、それの影響で今後社会がどうなるとか、どんなビジネスができるとか考えるよ。それもあってよく栃尾の活性化活動*3
に行っていて。卒論もそこで観光協会の方や、地域おこしの協力隊の方にヒアリング調査しているよ。



2.栃尾で学んだ、他人事にしないこと

―栃尾への思い入れってやっぱり強い?

そうだね!やっぱりずっと行き続けている活動だからかな。実家が農家をしていて小さいときから自然豊かな環境に囲まれて育ったから親近感もあるし。栃尾の方にも自分が農家だって話したら名前も覚えてもらったりして。さっき少子高齢化の話をしたけど、栃尾も人口の約4割が高齢者で後継ぎも足りないくらい。うちもずっと続いてきた農家で、後継ぎの話はずっとされてて、小さい頃から「お前が後継ぎだから」って言われて育って(笑)。だからどこか他人事にできなかったし、これからも行き続けようって思うようになりましたね。それで「もっとこういう風にできないかな」と考えてプロジェクト幹部*4もやらせてもらいました。




写真:栃尾のみなさん



―なるほど。どこの地域も人ごとじゃない共通点があると。ちなみに栃尾にはいままで何回くらい行ったんですか?

いやぁ、ちょっと分からないかもですが、かなり行っていると思います(笑)。20年の春プロで最後ですけど、それで5回目のプロジェクト幹部。IVUSAとして地域を活性化させようっていう目的は当然あると思うんですが、地域の方々は長年その地域に対して何か行なってきたりしてるので、逆にそこからたくさん学ばせていただくことがあります。
プロジェクト幹部になってから隊員のみんなに1番感じてほしいなって思ったのは、「少子高齢化って他人事じゃない」ってことです。過疎化って、この地域だけの問題じゃないんです。何年後かの自分の地元の姿かもしれない。日本の大きな社会問題だからこそ、過疎化が進んでる地域に行って何か気づいてほしい。自分の地元について考えたり、地元に何ができるかなって考えるきっかけにもなるのかなと思います。



―確かに、これだけ大きな問題だけど、普段はなかなか意識することもないし、政府が何とかしてくれるでしょっていう他人任せなところは僕自身も心当たりがあるなぁ。そもそも小島さんがIVUSAに入ったきっかけって何だったの?

受験生のときに成績が伸び悩んでたとき「私は大学生になれるんだろうか」と思っていたからかな(笑)。



3.「失敗」の必要性

―どういうことそれ(笑)。

そんなときに、こんな大学生になりたいなぁって妄想するのをモチベに、「大学生になったらやりたいことリスト」を書いてて。そのリストの中に「ボランティアをしたい」って書いていたの。大学生っていう時間のある時だからこそできることをやりたかったし、ボランティアサークルには絶対入りたいと思っていたので、別に仲良い友達がいたわけじゃなかったけど、入学してそういう団体があるのを知ってすぐに入った(笑)。





―ほかのところには目もくれずって感じだね(笑)。同じような質問だけど、4年間のなかで「IVUSAに入って良かった!」って思ったことは何かありますか?

圧倒的にたくさんの人に会っていることが1番良かったかな。そこでいろんな関係や価値観から学ばされることがすごく多くて。あとは組織運営に関われるというか、IVUSAのマネジメント研修(現在のコミュニケーション研修)*5を通して、大学で学んだことを実践できるところに魅力を感じてIVUSAにハマったタイプで(笑)。それがプロジェクト幹部をやってみたいモチベーションにもなったと思う。



―じゃあ実際に運営に携わるときも実はそんなに苦じゃなかったり?

そんなことないよ(笑)。やっぱり人と人だから、うまくいかないこともあって結構悩みましたね。ヒト・モノ・カネ・情報の4つを上手に動かすには何が大事なんだろうとか、どうやったらチームのモチベーションが上がっていいパフォーマンスができるのかだとか。私はぐいぐい引っ張るリーダータイプではないけれど、自分らしい、自分だからできるやり方を追求して、プロジェクトマネージャーを務めているときはそれを試行錯誤してみたりしました。悩むことも、失敗することもたくさんしてきたけど、失敗するから学ぶし、それがあるから成長するんだと思うし、やってみなきゃ気づくこともできないわけだから、これも前進かなって思うようにしています(笑)。そこでまたふと研修に戻ったときに、これってこういうことだったのかぁとか、こういうことが大事だったなぁって気づいたりすることも多いです。





―それはどの世界でも同じだよね(笑)。そういう悩みを乗り切る小島さんなりの方法とかあれば知りたいな。

何事もひとつのことに煮詰まるとモチベーションが下がっちゃう時ってあるじゃないですか。だから私の場合はIVUSAだけにしてなかった。そこで自分を保つ(笑)。



―他のところで頑張るというか。例えばどういうことやったんですか?

バイトもいろんなことやっていたかな。1番長かったのは塾講師で3年間やってた。子ども、というか、普通に人が好きで、その成長に関わるのが結構好きです。お金を稼ぐ目的以外に普通にやりがいを感じていて。そういうちょっとした楽しみを見つけたり、後は美味しいものを食べたり。私結構大食いなんですよ(笑)。



―視野を広くってことが効果的なんだね!ちなみにご飯は何が好きなの(笑)?

ご飯が好き。



―ご飯が好き(笑)。お米ってことですか?

お米が好き(笑)。ちなみに家で採れた米が一番美味しいよ。でも結構なんでも好きです。麺も好き!祖師ヶ谷大蔵の駅の近くだと家系ラーメンが美味しいよ。あと、この時期だとみかんが好き。いくらでも食べちゃう(笑)。




写真:3年生の夏にインドへ旅行に行かれたみたいです!本人曰く、驚きの連続だったとのこと。



4.IVUSAは教育現場

―みかん良いですね~!我が家でも常にコタツの上にストックされています(笑)。最後に、あなたにとってIVUSAとは何か聞いてみたいと思います!

私にとってIVUSAは、『教育現場』です。自分で考えて行動して、仲間と一緒に目標に向かって頑張っていろいろ学ぶことができるのがIVUSAの醍醐味。そういう力がある人って社会に出ても活躍できると思うんです。社会問題に対してどういうアプローチで解決できるのか考えたり、それを通じて自分自身を高められる機会があったり、そういう場があるのはすごく恵まれた環境だと思います。学生だからいっぱい失敗すればいいし、その中で学ぶ事はいっぱいあると思いますし。普通に大学生していたらできないことがいっぱいある。IVUSAって社会の縮図みたいなところあるじゃないですか。



―IVUSAは社会の縮図か。僕もそれに近いことを考えていたことがあります!いろいろなところが社会とつながっている感覚はありますね。

メンタルも強くなるし(笑)。その意味でも教育現場って言葉がピッタリかな。それにIVUSAを卒業してからが本当のスタートだと思っていて、学生時代そうやって社会問題に向き合って考えてきた人が、社会に出てもより大きな力で、いろんな場所で、いろんな形で貢献していけるのかなって。



―なるほど。小島さん自身どういう社会人像を目指しているんですか?

ぼんやりとだけど、かっこいい大人になりたいなっていうのがあって。キラキラしていたいとも少し違うけど、人により添えて、ずっと目標をもって頑張り続けられるような大人になりたいって思っている。そういう漠然とした理想像のために、今やるべきことも頑張って取り組んでいきたいなっていうモチベーションになりますしね。社会人になっても社会貢献をしていくことは変わらないし、多分ですけど人って、自分の目標とか目的がないとなかなか行動できないと思うんですよ。だから、自分の中で何のためにやっているのかは常に考えるようにはしていて、自分のために頑張って、それが結果的に社会貢献にもつながっていくのかなっていう。社会のために頑張るのも自分のために頑張るのもどっちも大事かな。



―僕もそうだと思っていて、IVUSAをうまく活用できている人は自分の目的のためだとか、好きなことの延長線上だとか、そういう理由で頑張っている人も多いように感じますね。今日はありがとうございました!





編集後記:髙橋諒

今回の記事を通して小島さんの「学び」に対する姿勢は自分にとって見習うべきことだと思いました。今回をもって私にとってタイムズで最後に編集する記事になると思います。今まで記事を読んでいただきありがとうございました。今後ともタイムズをよろしくお願いします!